25 Mar 2016
閉経によって女性ホルモンが激減するためにおこってしまう更年期症状の数々、
発症する可能性が高まる骨粗鬆症や生活習慣病など。
女性ホルモンの影響で私たち女性の体は大きく振り回されがちですよね。
それは、閉経の時期に限ったことではありません。
思い返せば、初潮を迎えたあたりから月経の周期で体調の変化もありました。
また、思春期になると子供の頃の体形から丸みを帯びた女性らしい体形に変わっていき、
乳房や腹部も張り出し、出産に向く身体になります。
これらの変化は女性ホルモンによるものです。
ところで、そもそも女性ホルモンって私たち女性の体の中でどんな役割をするものなのでしょうか?
私たちの更年期の要「女性ホルモン」がどういったものかを調べてみました。
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女性ホルモンの役割
女性ホルモンの主だった働きは、
女性の妊娠などの生殖能力をつかさどることですね。
女性ホルモンにはエストロゲンと黄体ホルモンがありますが、
特にエストロゲンは、全身の健康や美しさにかかわっています。
どんな働きがあるのかというと、
・血圧やコレステロールの上昇をおさえる。
・骨量の低下をおさえる。
・内臓脂肪をつきにくくする
・動脈硬化を防ぐ。
・尿モレ・頻尿の原因骨盤底筋のゆるみを防ぐ
・冷えにくい体をつくる。
・自律神経や免疫の働きを活発にする。
女性ホルモンのエストロゲンは、20代~30代をピークに
分泌量がどんどん減っていきます。
そして更年期で激減して閉経に向かいます。
女性のライフサイクルと女性ホルモンのかかわり
ところで、女性のライフサイクルに女性ホルモンは
どのようにかかわっているのでしょうか。
月経が始まるまでのうち0~8歳くらいまでは
女性ホルモンのエストロゲンはまだ分泌されていません。
8歳以降思春期を迎える頃にはエストロゲンの分泌が始まります。
このころから体は少しずつ丸みをおびてきます。
そしてエストロゲンの量が十分増えると月経が始まります。
だいたい18歳以降には排卵周期のリズムも安定し、
エストロゲンが順調に分泌されて20~30代に出産の適齢期を迎えます。
そして40代になると卵巣の働きが衰え始め多くの場合、
50歳前後で卵巣の中に卵胞がなくなってしまい、
女性ホルモンも激減してしまいます。そうして閉経を迎えます。
さらに60代になると、女性ホルモンは測定不能なくらいの量になってしまうそうです。
おわりに
私たち更年期世代の女性は、数十年間もこの女性ホルモンと
おつきあいをしているんですね。
でも閉経後は、女性ホルモンは誰もが大幅に減ってしまいます。
これだけ長いおつきあいをしていた女性ホルモンだから、
閉経を境に急激に減ると体や心が不安定な状態になるのは当たり前なのかもしれません。
そして、女性の平均寿命が86歳といわれているので、
閉経後30年ほど女性ホルモンの恩恵を受けることができずに過ごす必要があります。
だからこそ、食事や運動、生活習慣を見直して女性ホルモンを補っていくことは、
後半の人生を健康的に美しく生きるためにもとても大切なことなんですね。
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